【留学生談】file006は!!!
濱本友香(Pf.)さんにインタビュースタート!
1.お名前を教えて下さい
濱本友香です。
2.専攻楽器は?
ピアノ、キーボードです。(Popular, Jazz)
3.現在留学している学校、留学期間を教えて下さい。
Beatlesのポールマッカートニーが提唱するThe Liverpool Institute
for Performing Arts (リバプール総合芸術大学)で、03’ 9月〜07’8月までの計4年です。
4.日本での出身校を教えて下さい。
大阪府立夕陽丘高校音楽科です。
5.留学をしようと思ったきっかけは?
留学自体は、常に自分の人生のオプションとしてありましたし、高校生の時、日本の音楽教育の質について疑問を抱いていました
。特に日本のクラシックの世界は封建的で、しばられる面が多いような気がします。私は音楽科(音楽高校とカリキュラムは変わりません)に入学したのですが、このまま同じようなこと、同じような人達とさらに4年学ぶという事に対して先が見えなかったのです。
そんな自分の将来に疑問を持ち始めた時、洋楽、特にイギリスのロック、テクノを聴き始め影響を受けました。自分もポピュラーの世界に入りたい、けれども日本には専門学校しかありません。どうしても大学に行きたかったし、イギリスの音楽の秘密や魅力を探りたかったので、今の大学に入学する事を決めました。
6.留学してよかったなと思うことは?
本場で音楽を学び、演奏できることでしょうか。それと全ての授業がとてもhigh
standardでレベルが高いことです。
余談になりますが、Radioheadという大好きなバンドのライブを一番前で見られた事も思い出深いです。イギリス出身のバンドだからこそ、イギリスの小さい会場でライブができる。全席立ち見、一番前なんていうのは、ミュージシャン側のコスト面から考えて日本では絶対あり得ないと思います。
7.逆に苦労していることは?
苦労したことは、住居面などの事務手続きや、郵便です。イギリス人はとてもする事が遅いし、適当です。それとアメリカのテロ以降、イギリス人以外の外国人が契約等の事務手続きをするのはとても厳しくなってしまいました。さんざんな目に遭った事は数えられないくらいありますが、道路工事で電話線を切られてしまったこと、書留で送った封書を無くされたこと等、いろんなことがありました。
それと私の学校のある場所は、ロンドンのように多国籍ではありません。未だに歩いているだけでヤジをとばされたり、(アジア人だから)罵倒されたり、普通にあります。
イギリス人のクラスメートとも仲良くなるのに1年かかりました。(それは他のヨーロッパやアメリカの生徒も同じですが)イギリス人はとても閉鎖的な人種です、それと他人に踏み入られたくない部分があるようです。学校に日本人は5人くらい、中国や他のアジア人はいないも同然で、他にヨーロッパや北米の生徒、インターナショナル生は少なくイギリス人が多いので、イギリス人とどう関わるかが留学生活のキーポイントになると思いました。
8.語学はどうやって勉強しましたか? 今現在どの位できますか?
母親が大学の英語の教員なので、英語はずっとマンツーマンで習ってきました。それとスタディスキルズを学ぶ為にイギリス大学正規留学を専門にやっている語学の学校に1年通いました。現在どれくらい英語ができるかはご想像におまかせします。
9.今の留学先の国(イギリス)のよいところと悪いところをそれぞれ挙げて下さい。
良いところはあまり浮かびません。笑。電車は遅れるのが当たり前だし、郵便は記録付きでないと、DVDやCDは郵送できません。(盗まれるため)泥棒も日本に比べるとかなり多いです。
大学のある場所はイギリスでも1、2を争う治安の悪い場所なので、大げさなようですがそれなりの覚悟で毎日生活をしています。
日本がいかに素晴らしい国かという事を日々実感しております。
10.今の留学先の学校(リバプール総合芸術大学・LIPA)どんな特徴がありますか?(日本と違うところや、特色のある授業・カリキュラムなど)
大学に入学をしてみて、日本とは講師、授業、生徒の質が違うと思いました。イギリスの大学には珍しく入学試験があるので、誰もが入学できるわけではありません。書類選考の後(約半分は落とされます)、インタビューを受け、それから合否が決まります。
授業面では要求される事がハンパないので、ついていこうとするのは多大な努力が必要だと思います。宿題の量も多いし、朝の9時から夜の9時まで学校にいなければいけないことも多々あります。大変だけど、みんな気にせず楽しくやっています。
カリキュラムとしては実技だけではなく、アンサンブル、即興、作詞、作曲、プロダクション(レコーディングやDTMなど)、音楽ビジネス、音楽学、業界の第一線で活躍している人が講演に来るマスタークラス、ポピュラーの世界で活躍していく為に必要なスキルはすべてカリキュラムに含まれています。
他に大学の良いところは他の科の生徒とコラボレーションができることでしょうか。レコーディングがしたければ、(もちろん私たちも機材は扱えますが)サウンドテクノロジーの生徒に助けてもらったり、学校外でのライブはマネージメントの生徒に頼めば、ライブ会場のブッキング、スケジュール調整をしてくれます。
音楽学部のミュージカル科の生徒(大学の中でも特に定評がある科です。)はアクティングやダンスを専攻している生徒と、大きなミュージカルをやったりもしています。
学校で行われる実技のテスト(バンド演奏やミュージカル)、ライブサウンドをサウンドテクノロジーの生徒がやり、照明や舞台のセットなどは舞台芸術の生徒が作る、テストでさえも学校の生徒だけで完結できてしまいます。
ロンドンと違い、日本人がほとんどいない環境にも魅力を感じます。同じくイギリスで学部留学をしている友達はたくさんいますが、日本人がたくさんいるので結局、日本人と常に一緒に居ることになってしまい“イギリスの中の日本”で生活している話をよく聞きます。それではせっかく留学しているのに、もったいないと思ってしまいます。
リバプールにはスカウスと言われるなまりがあります。日本語に例えると大阪弁くらいなまっています。どちらかというとスコットランドの英語に近いかな。フランス語の様に聞こえるので、留学当時は現地の人としゃべるのがとても恐ろしかったです。学校にはリバプール出身の人がほとんどいないので大丈夫ですが。
11.留学先の学校生活の写真をご紹介下さい。
 |
 |
|
|
| アンサンブルの写真です。だいたい1バンド、ギター、ベース、キーボード、ドラムが基本で、ボーカルは4〜5人、バンドによってはトランペット、トロンボーン、サックス、そしてチェロやバイオリン、ハープなど専攻している人がいます。ボーカルでフルートやクラリネットなどの楽器が演奏できる人もいます。1学期はランダムにバンドが決められるのですが、2学期は誰と演奏するか自分で決められます。 |
 |
3学期に1年をしめくくるアンサンブルのプロジェクトがあります。他の授業は1、2学期で終わるものが多く、そのプロジェクトにだいたいの時間をかけます。9時〜5時迄音楽室にこもる日も結構あるのでしんどいです。
|
|
|
11.そのほか、留学の感想や学校の宣伝など、どんなことでも!
語学力ありきの学部留学だと思います。
イギリスの学部の場合、音楽でも美術でも1年に何本以上論文を書かなければいけないという規定があり、論文もたくさん書かなければいけません。音楽は言葉がなくても通じるものがあると言いますが、言葉ができないとディスカッション、授業、アンサンブルやバンドなどでクラスメート達と意思の疎通ができません。そこが短期留学やディプロマなどと違うところだと思います。
それと人に流されないことが大事です。
自分をしっかりと持たないと、いろんな誘惑、妥協に負けてしまいます。いつも自分を奮い立たせるのは大変ですが、その分得るものはとても大きいです。
これから日本でもイギリスの大学のように、専門学校でしか習えない分野、ポピュラー音楽や音響、ゲームプログラミングなど学部ができればいいですね。
最後にこういう大学の選択肢もあるということを知っていただければ幸いです。まだまだこういうジャンルは情報が少ないので、実質どのようなカリキュラムで学校がやっているのかわかりませんよね。少しでも同じような進路を考えている人の架け橋になればとこのインタビューを受けさせていただきました。
留学生インタビューのトップページに戻る
    
↑ページトップへ戻る
最新記事を読む
海外留学情報ページへ戻る
Borderless
Music サイトトップへ戻る
|