HOME > 海外留学情報 > 留学生談 > 【李早恵さん(Pf.)】

BACKNUMBER
海外音楽留学生ピックアップインタビューコーナー!留学生の生の声!!



 

ロイヤルアカデミー/英国王立音楽院

 

 

 

 

 
 

 

留学生インタビュー
第一回 
パリ国立高等音楽院
ピアノ科在学中
李早恵さん


[取材後記]

現在私が留学中のロンドンからユーロスターで3時間、芸術と食の国フランス。留学生インタビューの第一回目は、パリ国立高等音楽院ピアノ科に留学中の李早恵さんに、留学生活の醍醐味やハプニングなどを、お伺いしました。
(05/10/30/ 松本さやか)


 【留学生談】記念すべきfile.001はお洒落なパリジェンヌ!
  李 早恵(Pf.)さんにインタビュースタート!


1.お名前を教えて下さい

李 早恵です。

2.専攻楽器は?

ピアノです。

3.現在留学している学校、留学期間を教えて下さい。

パリ国立高等音楽院の3年生に在籍中です。
留学してから、2年と3ヶ月になります。

4.留学をしようと思ったきっかけは?

漠然と、留学したいなとは思っていましたが
きっかけと聞かれると、偶然が重なってという感じです。

5.留学してよかったなと思うことは?

いい仲間に出会えたことです。
後は、たくさんいいコンサートがあり、安く聞けるところ、
そして、恵まれた環境で勉強できるところです。
例えば一度、学校でのコンサートで、Charlrd IVESというアメリカ人作曲家の"Three Quarter-Tone Piece"を演奏する機会がありました。この曲は、2台のピアノのための曲で4分の1音分高く調律されたピアノと普通のピアノを使って演奏します。
なかなか、演奏機会がないのですが(ピアノのため)学校に、普通のピアノより4分の1音分高く調律されたピアノがもともとあり演奏することが出来ました。

6.フランス語はどうやって勉強しましたか?今現在どの位できますか?

2ヶ月ほど、日本で基礎(アルファベットの読み方から!)を勉強し、後は行ったらどうにかなると思いフランスに行きました。
フランスに来てからは、最初の1年間は学校で週1回の授業を学校で受けていましたが、それ以外特に他の学校に通うわけでもなく現在に至ります。留学生が多く、なぜか私の場合フランス語よりも英語で話すことのほうが多いので、フランス語よりも英語のほうが上達した気がします。フランス語のレベルは学校でのレッスンや授業、日常生活には困らない程度でしょうか。

7.今の留学先の国(フランス)のよいところと悪いところをそれぞれ挙げて下さい。

パリに住み一番困ったのは、郵便局や電気会社、市役所などの窓口の対応の悪さです。
昨日も滞在許可書の更新のため、市役所に朝7時に行き(最初の50人しか中に入れてもらえない!)10時まで外で並んで待ち、結局12時過ぎに仮滞在許可書がもらえました。51番だった人、ほんとに可哀想でした。
1年目の2月には電気が完全に止まってしまいました。止まってすぐ、管轄の電気会社に行ったのですが何度行っても閉まっており、違う管轄の会社に行くと、うちの管轄じゃないから何にも出来ないと言われ、電話して状況を説明しても、それはこの番号じゃなく違う番号にかけてくれと言われ、あちこちたらい回しにされ結局1ヶ月ほど友達の家に滞在しえざるおえない状況におちいりました。最終的には、大家があちこち出向き、解決してくださったのですが、原因はというと、電気料金を滞納していたことになっていたため、電気を止められていたそうです。(もちろんむこうのミスです)
後、よくメトロが止まります。急いでいるときはほんとに迷惑ですがどうしようもありません。
あんまり、いい面が思い浮かびません(苦笑)。

8.パリ国立高等音楽院はどんな特徴がありますか?(日本と違うところや、特色のある授業・カリキュラムなど)

卒業は3年か4年、自分で決めることが出来ます。
ピアノは教授とアシスタントのレッスンが週1回1時間ずつあります。各学年の学期末に試験があり、1年目はバッハの平均律より2曲、ショパン、リスト、他の作曲家のエチュードより1曲ずつ計3曲、1ヶ月ほど前に発表される課題曲2曲(私の年はハイドンの幻想曲とドビュッシーの雪の上の足跡でした)を用意し、弾く直前に指定されたバッハ1曲、エチュード2曲、課題曲2曲を演奏します。2年目、3年目そして、卒業試験はほぼ自由プログラムで45分程演奏します。

その他は、必修科目として、アナリーゼ、ソルフェージュ、初見、室内楽があり、後は必修選択科目音楽関係の授業を1つと自由選択科目として1つの授業を取るようになっています。

特徴のあるというか、たいへん興味深かった授業というとアナリーゼと初見です。
アナリーゼですが、週1回、3時間の授業があります。
2年間必修となっていますが1年生終了時にも2年生の試験を受けることが出来るので、1年で終了する人も少なくありません。
授業内容は、もちろん全てフランス語で、大変な思いをしましたが、内容自体はたいへん興味深く、演奏するうえでたいへん勉強になるものでした。交響曲、歌曲、弦楽四重奏やソロ曲の楽譜を使わず、3回、5分おき程に聞き分析(曲の構成、楽器の構成、キャラクター、特徴など)を行ったりします。

2年生での学期末の試験では、3問このような形式で出される課題と、楽譜を渡され事細かに、指定された場所の和声分析を行ったり、構成の分析を行ったりする課題が1問あります。試験は4時間に渡って行われ(早く済んだ人は自由に退出できる)、2年で合格できなかった人は、3年4年と授業を受け続けなければいけません。

初見の授業は週1時間、先生とのマンツーマン形式であるのですが、シューマンやドビュッシー、プロコフィエフ、シマノフスキーの小品、ラフマニノフのエチュード、ベートーベンやモーツァルトの変奏曲、などの中からあまり知られていない作品を先生が選び20分ほど練習し演奏したり、バッハ、チャイコフスキーの作品や歌曲の伴奏を予見なしで演奏したり、難解で理解不能な現代曲をピアノなしで予見し演奏したりしています。前に1度、頭に鈴のついたベルトを巻き、足に鎖をつけ、鈴と鎖をジャラジャラ言わせながら現代曲を初見したこともありました(笑)ものすごく実践的で有意義なアドヴァイスを先生がしてくれるので、
少しずつ苦手意識が減り、前ほど初見が苦手でなくなってきています。

初見の授業も2年間必修で、私の学年の1年目の試験は、
20分ほどの予見でクレメンティのソナタの1楽章演奏するものでした。

2年目の試験は、1題は24時間課題といって、
24時間前に楽譜を受け取り、必死に練習し翌日演奏する課題と
試験会場でソロと伴奏の2曲を2分間ピアノの前で黙読し演奏する課題でした。

ソロの曲はシュミットというフランス作曲家の曲で、無調なうえ臨時記号がたくさんあり、自分で演奏していても間違っているのかどうかわからず、難しかったです。

伴奏は、メンデルスゾーンのフルートの曲だったのですが、
各自にハプニングが設定されていたようで、私のハプニングは演奏中、最後のページに入る直前に審査員がもう1枚他のページをピアノに置くというものでした。他、フルートの子がわざと同じ小節を弾いたり、間違えて止まってしまったりと伴奏者としてどう対処するかという点を審査していたようです。

9.そのほか、留学の感想や学校の宣伝など、どんなことでも!

留学というと、なんだか大変そうだなって思うかもしれないですが、私の学校は、ホームページ上でフランス語でですが、入試の日程、課題曲を確認したり仮登録が出来たりすることが出来ます。もし興味のある方はhttp://www.cnsmdp.fr/ を覗いてみてください。
入試は毎年1月後半から2月にかけて行われ、インターネット上での仮登録(Inscription aux concoursをクリックすると自動的に仮登録のページに進めます。)を10月10日から11月10日までに済ませた後、学校から登録のための書類が送られてくるというシステムになっています。





 

file@001の記事に関する追加情報が入り次第お伝え致します。



↑ページトップへ戻る
最新記事を読む
海外留学情報ページへ戻る
Borderless Music サイトトップへ戻る

 

 

 

Borderless Music Website  Copyright(C)2004 All Rights Reserved.
このサイトは、ボーダレスミュージックと株式会社fonfunが共同で運営しています。